2004年10月14日
魔物(まじむん)はししまいにおまかせ!
沖縄コラム題31回目は沖縄の歴史と伝統を感じさせる伝統芸能「獅子舞」をご紹介します。迫力満点の演技には、魔物達も逃げてしまいそうです!
日本には古くから「獅子舞」と呼ばれる伝統芸能があります。もちろん沖縄にも獅子舞の風習があり、お盆の際は沖縄各地で獅子舞が演舞されます。
今回は、毎年10月になると開催される「全島獅子舞フェスティバル」を紹介します。 「全島獅子舞フェスティバル」は、沖縄本島の中部に位置する具志川市で開催されます。具志川市は、沖縄県内で最も獅子舞と関わりの深い土地として有名です。
具志川市には、その昔獅子が住んでいたとされている「シーシヤマ(獅子山)」と呼ばれる山があり、また沖縄県内で最も多くの獅子舞の文化を保存、継承しています。しかし、最近では継承者の不足のため、獅子舞の継承や発展を目的として「全島獅子舞フェスティバル」が行われるようになったわけです。
まず、本土と沖縄の獅子舞の主な違いとして、演舞に使用される獅子の風貌が挙げられます。沖縄の獅子舞は、日本各地に伝わっているものと違い、全身が毛で覆われていてまるで本物の獅子のような風貌です。これは全国的にも珍しく、沖縄と八代(熊本)を中心とする一帯の獅子にしかない特徴です。
獅子舞が演舞される時期も異なります。本土では獅子舞というとお正月というイメージが強いそうですが(地域によっては、春や秋の奉納の時期に獅子舞が行われるところもあるそうです)、沖縄では、最初の方でも触れた通りお盆の際に演舞されるのが主流です。どちらも「魔よけ」の意味合いが強く、獅子が守護神となり、病気の元凶や悪魔を退治してくれるのです。
演舞の表現の仕方なども違っていて、沖縄の獅子舞の方が、躍動感があって飛んだりはねたり、本物の獣のような動きをします。獅子の舞と三線(さんしん)や太鼓などと一緒に、エイサーや空手の演舞を組み合わせながらを踊るのです。
会場の安慶名(あげな)闘牛場の中央を舞台に、沖縄各地から集まった様々な獅子舞が披露されました。獅子舞1つ1つに迫力があり、また個性の違う演舞、演出で会場のお客さんを圧倒していました。お客さんも獅子舞の迫力に静まり返っていました。
なかでも、沖縄本島北部の金武町から参加している「並里獅子舞」の全身を黄金の毛につつまれた獅子の舞は、雄大で、歴史と伝統を感じさせてくれました。取材班も演舞に見入りすぎて写真をとり忘れそうになってしまいました。
毎年、本土から特別にゲストが招かれるのですが、今回は東京から「江戸太神楽鏡味小仙社中(えどだいかぐらかがみこせんしゃちゅう)」の皆さんが、招待され演舞を披露してくれました。沖縄の獅子舞とは違い、とても上品で楽しげな舞でしたよ。
今回、「全島獅子舞フェスティバル」の取材を通して、獅子舞の素晴らしさを実感できました。沖縄は、暖かくて海がきれいなだけではありません。伝統文化にも注目してみてください!!きっと、違った沖縄の見方が出来ると思います。
(情報提供:下地@沖縄)
獅子舞フェスティバルへようこそ〜!
(獅子なのにブルドック!?のお出迎え)
アイエェ〜ナァナァ〜!
(なんてこった〜)食べられるぅ〜!?
こちらは「江戸太神楽鏡味小仙社中」の獅子。
いろんな獅子舞があるんですね。
結構かわいい顔をしていますが,
演技は迫力満点!圧倒されます。
